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関東大学春季リーグ戦、開幕間近!! 男女1部 大会展望
男子1部・大会展望

関東大学春季リーグ戦の開幕が、いよいよ4月14日(土)に迫っている。男女共に主力だった昨年のメンバーが抜け、そのぶん番狂わせも起きやすいが、新しいメンバーやチームカラー、最近まで高校バレー界を賑わせてたルーキーたちの活躍など、「春」は目が離せない見所も多い。特に男子は、昨年まで強さを誇っていた東海大と筑波大は長年レギュラーで活躍してきた選手が多数抜け、、チームが一新する。つまり、新体制になって間もない春季リーグは、順天堂大や早稲田大など4年生主体のチームが台頭し、今までの勢力図が大きく変化する可能性があるのだ。待ちに待った開幕を前に、大会展望をお届けする。

東海大(昨季1位) ↓主将の王(中央)を中心に、連覇を狙う東海大
昨年は公式戦2敗と強さを見せ、日本一に輝いた東海大。今季は全く新しいチームとなるが、狙うのはあくまでも「連覇」である。サイドには大黒柱の清水、高さが売りの塚崎、サーブレシーブの要となる福田(共に3年)と攻撃力では間違いなくNo.1だが、そのぶんセンター線がカギになる。起用が予想される副将の落合(4年)や、昨年東日本インカレでフル出場した今(2年)は、ブランクや高さの面で不安が残る。大型新人・八子(深谷高出身)の起用も注目されているが、センター経験も豊富な選手だけに、積山監督はどういう采配に出るのか。主将・王が豊富な戦力を最大限に活かすことができれば、優勝は見えてくる。
筑波大(昨季2位) ↓筑波大は経験豊富な4年生がチームを率いる
 今季、東海大以上に厳しい戦いが予想されるのが筑波大だ。主将で司令塔の菅、守護神・永野(共に4年)という関東屈指の技巧派が脇を固めるが、戦力不足は否めない。しかし、「新入生2人が高い能力を発揮している」と都澤監督が語ったように、新メンバーにレフトに安井か村松(共に3年)、センターには篠村(2年)・椿山(福井工大福井高出身)、そしてセッター対角には須藤(岡谷工高出身)という若い布陣が濃厚だ。粘り強いコンビバレーとツーセッターという新しい筑波バレーの形を目指す。キャリアと守備面で不安が残るが、2年目の鈴木が攻守に頼れるエースに成長すれば、ダークホース的な存在となるだろう。
順天堂大(昨季3位) ↓ほぼ昨年の選手が残る順天堂大、念願の優勝なるか
 昨年のメンバーが残り、全チームの中でも抜群の安定感を誇る順天堂大。優勝が期待された昨年は3位という悔しい成績が続いただけに、今年は勝負の年となる。主将の松原と度胸満点の土屋(2年)も身長こそないが、速さと巧さを兼ね備えたエースとして、その決定力は証明ずみ。また2mのツインタワー・石橋と河雲、堅実なトス回しの山岡(共に4年)も昨年一年間で上手さが増し、頼れる存在になっている。それだけにカギになるのは、昨年前半は馬で固定、後半は当間、小野澤(共に3年)を加えた3人で争ったライトポジションの成長だ。新リベロには、攻守に定評がある渡邊(深谷高出身)の起用が濃厚か。
日本体大(昨季4位) ↓日本体大は、昨年の快進撃を今季も見せたいところ
「今年の選手も力量はある。昨年は単発のレシーブには強かったが、ラリーにつながるレシーブ力が脆かったので、緻密なバレーをしていきたい」と森田監督。昨年からのメンバー、長い指向を活かしたブロックが武器の相澤、パンチ力のあるライト・河村、守護神・野中(共に4年)、リベロ経験もあるレフトの米山(3年)が軸となり、新主将となった窪井と共にチームを引っ張る。今季は、ここにサイドの日高(3年)や高松(2年)、センター・三田(2年)も控える。1部昇格・全日本インカレベスト4に貢献したメンバーが多く抜け、一番の課題は経験面だ。快進撃を見せた昨年の勢いを持続できれば、上位進出も見えてくる。
早稲田大(昨季5位)
 全日本インカレで2年連続3位に輝いた早稲田大は、今年創立125周年という節目の年を迎える。メンバーは3人抜けたが、今年も主力は健在。主将で関東No.1の司令塔・北沢が、岡谷工時代と変わらぬ緻密なトス回しと強力なキャプテンシーで、チームを上位進出、優勝へと導く。その北沢を支えるのが、安定感のあるリベロ・藤森と、両エース・黒木、柴小屋(共に4年)の決定力である。スピードセンター・徳武(3年)、サイドには長内・高橋(共に2年)、新人・高橋元(東北高出身)など活きのいい選手も揃っている。昨年は勝負所で粗さが出ていただけに、常に精度の高いバレーをできるかが、優勝のカギ。
中央大(昨季6位)
 全日本級のエース・福澤(3年)を中心に、関東屈指の攻撃力を持ちながら、ここ2年間一度も上位進出を果たしていない中央大。しかし、主将の神山、幡司(共に4年)、高さのあるセッター・重村(3年)、昨季サーブ賞のセンター・内藤、リベロ・川畑(共に2年)と、今年もメンバーは完全に残る。課題となっていたセンター線の層の薄さは、ブロック力に定評がある新人・長山(高知高出身)がカバー。あとは、福澤がどれだけサーブレシーブの軸になれるかだ。「早い段階でチームを作ることができれば、今年は優勝争いに参加できる」(福澤)という言葉どおり、歯車がうまく噛み合えば、上位進出も十分射程圏内だ。
国際武道大(昨季7位)
 昨年は結果こそ残せなかったが、チームカラーの「粘り強いレシーブとつなぎ」で、1部の座を守り抜いた国際武道大。守備の要だった澤井や古賀(現NEC)の卒業は大きな戦力ダウンだが、「決定力を上げないと上にはいけない。今年は大型新人も入ってくるし、2年目の張にも期待したい」と徳永監督は言う。主将の西原、センター・宮下(共に4年)、着実な成長を見せているスーパーエース・張ら、昨年のメンバーがチームを引っ張り、留学生で198cmの陳、193cmの吉田(岡谷工高出身)という高さのある新人二人が加わった。安定感の面で厳しい戦いが予想されるが、新生・国際武道大の誕生なるか。
法政大(昨季2部1位)
 昨年春の入替戦で41年ぶりに2部降格した法政大が、昨季入替戦で最短での1部昇格を果たし、今季1部の舞台に帰ってきた。若いチームなだけにトップレベルでの経験が少なく、戦力不足も否めないが、1年の頃から活躍してきた経験豊富な司令塔・岡本(3年)、パワーアタッカーの古田、センターからライトに転向した中島(共に2年)という全日本ジュニア代表の3人が主力となる。その他、センターには復帰が期待される鈴木(4年)と白石(3年)、リベロには根岸(3年)がメンバー入りしそうだ。主将の山田、レフトの小川ら4年がうまく後輩たちを乗せることができるかどうかが、勝負の分かれ目となるだろう。
女子1部・大会展望
 女子は、男子と違って大きな勢力図の変化はなさそうだ。戦力だけを見ると、ほぼ昨年の準優勝メンバーを揃える嘉悦大が一歩抜けているが、昨年五冠と圧倒的な力を見せた青山学院大も、その精神を今年も受け継いでいる。その他、昨年屈辱をなめた筑波大も必ずリベンジを果たしてくるだろう。青山学院大が王座を守り抜くのか、新女王が誕生するのか。注目の春季リーグが遂に開幕を迎える。
青山学院大(昨季1位) ↓今年も安定感ではピカイチ。連覇を目指す青山学院大
 日本一の技術、チームワークで全大会を制し、全日本インカレ二連覇達成。 今年も目指すのはもちろん「五冠・連覇」だが、昨年のチームの面影を追うわけではない。確かに秋山(現NEC)ら主力3人が抜けたことは大きいが、主将で絶対的なエースの内田と守護神・川上(共に4年)、思い切りのいいライト・天野(3年)、抜群のセンスが光る千葉(2年)とバレーをよく知っている選手が残っている。新セッターには土田(3年)、センターにはケガから復帰した浦澤(2年)が加わるが、力量は確かだ。あとは内田の明るさをチームにも反映し、小さくまとまるのではなく、大きく魅せるコンビバレーを展開できるかどうかに懸かっている。
日本体大(昨季2位) ↓日本体大は、今季も強気のパワーバレーを貫けるか
 苦しいシーズンが長く続いたが、昨年は秋季リーグ2位、全日本インカレ3位と尻上がりに調子を上げ、見事有終の美を飾った日本体大。強烈なジャンプサーブが武器の主将・草野を中心に、セッターにはトリッキーなトス回しの伊藤、リベロには堅実な守りの丸目、センターは斉藤(共に4年)と山本(3年)と、カラーであるパワーバレーは今年も健在である。しかし、昨年から主力が3人抜け、特にサーブレシーブの中核を担っていたサイドの戦力ダウンは大きい。今年から「スピードと変化」という新たなテーマを掲げたが、それだけにその穴をどう埋めていくかが、上位進出のカギになっていくだろう。
筑波大(昨季3位) ↓昨年のリベンジが懸かる筑波大、完全復活なるか!?
 昨年は大きく戦力が抜け若い布陣で臨んだが、春季リーグで下位に転落し、全日本インカレではベスト8入りを逃す悔しいシーズンとなった。しかし、今年は一皮剥けた筑波大が見られるに違いない。主将の澤畠と皆本(2年)という関東屈指のパワーアタッカーを軸に、急成長を見せるライト・樋口(2年)、センターには水田・八幡(共に3年)と、今年も圧倒的な高さを誇り、それを活かすのが高さの星(4年)と新人・渡邊(京都橘高出身)というタイプの違う司令塔である。特にアタッカーを活かす丁寧なトス回しで実績を残してきた渡邊は、即戦力となるだろう。澤畠が攻守で大黒柱になることができれば、優勝は見えてくる。
嘉悦大(昨季4位) ↓優勝候補No,1の嘉悦大。
能力の高い選手が今年も揃った
 昨年は高い能力を持ちながら、青山学院大を前に幾度も準優勝に終わってきた嘉悦大。それだけに今年度に懸ける気持ちは強い。最大の強みは、チームの顔であるセンター・主将の岳と渡邊(3年)、高さのあるセッター・松浦(3年)、守備の要であるリベロ・久保村(4年)とレフト・林(3年)という、ほぼ昨年と同じメンバーで挑める点だ。2人抜けたサイドには、パンチ力のある石田(3年)や鹿角(2年)、新入生と層は厚く、ブロック力と攻撃力ではNo.1。春季リーグから猛チャージをかけてくることは間違いないが、昨年課題だったコンビの精度をどこまで高められているか。優勝を決めるのは、その点だ。
早稲田大(昨季5位)
 昨年は切れ味抜群の森田、パワフルな高橋(2年)を両エースに抜擢し、最終的には全日本インカレ4位と、一年通して成長し続けた早稲田大。屋台骨だった昨年の主力の穴は大きく、リベロにはレシーバーとして活躍した原田(4年)、センターには浅熊(3年)の起用が予想されるが、平均身長も下がる。ブロック力という昨年からの課題は打破できたのか。しかし、今年もダークホース的な存在になることは間違いない。主将でサーブレシーブの要である末松、経験豊富な司令塔・恩田(共に4年)という裏方に回る選手がうまくチームをまとめることができれば、両エースも決定力という形で返してくれるはずだ。
東海大(昨季6位)
 昨年は主力の故障が相次ぎ、満足のいく戦いができないままシーズンを終えることになった東海大。しかし逆に言うと、ケガで抜けた昨年の4年生の穴を埋めてきたのが、現在の4年生だ。メンバーは、センス抜群のレフトエース・黒河、主将でリベロの山中、センターは昨季ブロック賞の樽谷と山下、成長が期待されるセッター・鈴木(共に4年)、思い切りのいい野溝(3年)。今年も上背はないが、粘り強いレシーブとコンビバレーで上位進出を目指す。課題は攻撃力。緻密さに磨きをかけ、勝機を見出したい。
東京女体大(昨季7位)
 昨季、一年ぶりに1部復帰を果たし、全日本インカレでは前年度4位の長崎国際大を破り、ベスト8入りを果たした東京女体大。昨年のチームから抜けたのは一人。今年もライトの川村、司令塔・斉藤、センター・長谷川(共に4年)という高さのある選手が揃い、主将を務める攻守の柱・桑原と守護神・長野(3年)が堅実なレシーブで縁の下の力持ちになる。昨季は最後まで上位進出を争っていたが、キャリアの差が勝敗を分けた。それだけに今季こそ、その経験を活かして2年間の屈辱を晴らしたい。
松蔭大(昨季8位)
 昨年はスピードあるコンビバレーで、春季リーグ4位とスタートダッシュを決めた松蔭大だが、昨季は方向性がうまく定まらず入替戦へ。しかし、日本女体大をストレートで突き放し、一年間1部の舞台で戦ってきた力を証明した。今年は昨年から大幅に主力メンバーが抜け、戦力不足は否めない。今季、最も厳しい戦いが予想されるが、それだけに主将を務めるレフト・岡田、攻守の要となる大澤(共に4年)がチームをまとめ、今季こそ小林・大野(共に2年)という大型エースをチームの顔にしたいところだ。バレーボールマガジンも宜しくお願い致します。