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春の関東大学リーグ戦。
注目選手インタビュー&ドキュメント

清水邦広
KUNIHIRO SHIMIZU

PROFILE
●所属/東海大3年
●ポジション/スーパーエース
●身長・最高到達点/192cm・340cm

↓昨年一年間で真のエースに成長した清水

 清水の成長なくして、東海大の日本一もありえなかった。スーパーエースの名に恥じない活躍を見せたこと以上に、先輩たちの言葉がそれを証明している。

「昨年は本当にあいつのチームだったと思います。清水の成長がチームの成長につながりましたし、清水がいたからブロックの穴を突いたり、僕もカットだけに専念することができました」(金子隆行・現NEC)。「全日本インカレの決勝は本当に我慢の戦いでしたが、最後は清水ががんばってくれて勝てた試合でした」(富松崇影・現東レ)

 人並みはずれた体格とパワーは入学当時からずば抜けていたが、当たれば豪快、ミスも豪快という荒削りなプレーが目立った1年目。初めての全日本インカレは、不調のため途中交替を余儀なくされ、チームは惨敗。自分の不甲斐なさに声を出して泣いた。その悔しさをバネに、冬場は肉体改造、フォーム矯正に励み、吐き気をもよおすほど走りこんだ。

 4月の時点で、すでに前年までの清水とは違っていた。フォームが固まり、ミスが極端に減ったのだ。黒鷲旗で早々とその成長ぶりを証明すると、準優勝に貢献。自身もベスト6を受賞した。二度目の全日本インカレは破壊力抜群のスパイクで最多得点をマークし、優勝の立役者に。「逆に4年生の方が清水の成長に引っ張られた部分が大きい」と積山監督は言う。このことを清水本人に言うと、人懐っこい笑顔をこちらに向けた。

「やはり自分には金子さんや富松さんといった、先輩たちの力がすごく大きかったんです。練習中に気付いたことをアドバイスしてくれたり、厳しい姿勢で練習に取り組む4年生を見て、僕も意識を高く持つようになりました。本当に大事な存在だったので、伸びるきっかけになったと思います。1年生の時よりもミスがなくなって、大事な場面で決められるようになりました」。

 エースらしくなったのは、何もプレーのことだけではない。1年目はスパイク以外のことを考える余裕すらなかったが、昨年は果敢にレシーブに飛んだり、積極的に声を出してチームを鼓舞するなど、ムードメーカーとしてもなくてはならない存在になった。そして今、上級生としての自分の役割もはっきりと自覚している。

1・2年の時は先輩たちに引っ張ってもらったので、今度は自分が後輩たちを育てるというか、引っ張っていかなきゃいけないなと思ってます。それにブロックの柱になっていた富松さんや、金子さんというレシーブの要が抜けるので、スパイクだけじゃなく、レシーブ、ブロック面でもがんばらないと。今年も目標は連覇だけど、普通に練習しているだけでは結果はついてこない。ひとりひとりが自立して、慢心しないで、必死こいて練習していくことが大切だと思います」。

 今年、福澤と並んで全日本入りも期待されている。

「オリンピックは小さい頃からの夢。それは今も変わっていません。でも自分の実力を見た時に、今のままじゃダメだなって。もっともっと成長していきたいです」。

 パワーを兼ね備えたニュータイプのスーパーエースとして、清水が日の丸を背負う日は確実に近付いている。まずはその前に、春季リーグでさらに大きくなったエースが見られるはずだ。

内田暁子
AKIKO UCHIDA

PROFILE
●所属/青山学院大4年
●ポジション/レフト
●身長・最高到達点/173cm・290cm

↓秋山(右)の後を受け継ぐ、主将の内田(左)

──昨年一年間を振り返って。

4月から掲げていた五冠という目標を達成できて、すごくうれしかったです。個人的にも目標を達成するということがまず少ないので(笑)、自信になりましたね。昨年のチームは上の代がしっかりしていたので、ノビノビやらせてもらいました。特にアキさん(秋山美幸・現NEC)には1年の頃から3年間上げてもらっていたけど、もう頼ることはできない。今年は私自身も成長する年だと思っています」

──主将としてエースとして、チームを引っ張っていくことになりますが、課題はどの辺りですか?

「キャプテンとしては、チームをまとめる力や周りを見れる広い視野が必要で、エースとしては、二段トスを打ち切れる力を付けていきたいです。いいトスは決めて当たり前なので、悪いトスをどう打ち切れるかが、今年の課題ですね」

──では最後に、今年の目標をお願いします。

「生瀬監督は『五冠と二連覇』とおっしゃっていましたが、私自身そんなにプレッシャーは感じていなくて、また新しいチームを作っていきたいなと思っています。バレーは楽しくなくちゃやってる意味がない(笑)。だから一生懸命やることで楽しみも倍になる、ということを部員ひとりひとりに感じてほしいと思います」

川上佳奈
KANA KAWAKAMI

PROFILE
●所属/青山学院大4年
●ポジション/リベロ
●身長・最高到達点/162cm・270cm

↓内田をバックからサポートする守護神・川上

──全日本インカレ前はだいぶプレッシャーを感じていましたが、大会全体を振り返って。

「そうですね。でも大会に入ってからは、初戦から皆のプレッシャーが背中越しに伝わってきて、逆に私自身は落ち着いていた気がします。プレーには納得いかないけど、決勝はみんなめちゃくちゃがんばっていて、自分が魅せる場面も少なかったので、地味にやろうと(笑)。やっぱりどこよりも優勝したい気持ち、生瀬監督を勝たせたいという想いが強かったからこそ、五冠を達成できたんだと思います」

──今年はどんなチームにしたいですか?

「まだチームを作っている最中なのですが、五冠なんて欲は張らないので、とにかくいい試合ができるチームにしたい。周りの人から見て『昨年はこうだったのに』と言われないような(笑)。昨年のメンバーが抜けて一番上に立ってみて、存在の大きさをものすごく実感しています。これからは自分たちで新しいチームを作っていかなきゃいけないので、一生懸命がんばります」